被害者が自転車での走行中に自動車と接触し,重症頭部外傷,急性硬膜下血腫,脳挫傷を負い,数日の入院後死亡した事案
被害者の属性 | 70代 女性 |
事故の分類 |
自転車で交差点上を走行中に自動車にはねられ死亡した事案 |
負傷部位 | 頭部,脳,生命 |
傷病名 | 重症頭部外傷,急性硬膜下血腫,脳挫傷 |
後遺障害等級 | なし |
依頼のきっかけ
Tさんは事故後に病院に救急搬送され,意識不明の重体となってしまい,数日後,容態が急変し死亡してしまいました。事故証明書の甲欄にTさんの名前が記載されていました。要するに,Tさんが加害者とされていました。そのため,相手方の保険会社はTさんの治療費等の損害について支払おうとしませんでした。
そこで,Tさんのお子さんがラグーンへ来所されました。
当初,加害者側は,真の加害者はTさんであるとの主張やTさんの死亡は事故とは無関係であるなどと争ってきました。しかし,弁護士の活動により,警察の捜査等を経てTさんが被害者であることが発覚しました。そのため,Tさんの過失割合は当初は90%でしたが,その後20%へと大幅に減少させることに成功しました。その結果,適切な賠償金額を支払ってもらうことに成功しました。
弁護士の目
死亡事故の場合,突然,配偶者,子,兄弟姉妹のもとに家族が重体を負ったこと,死亡したことの連絡がきます。家族は大変驚き,今後事故や治療にどのように対応すればよいか右も左もわからない状態へと追い込まれてしまいます。その上,本件の場合ですと,Tさんのお子さんからしてみれば被害者側であると思っていたのに加害者の保険会社が治療費等の損害金を一切支払わないと言われたため,さらなる追い打ちを受けたような状態になってしまいました。
事件を担当した弁護士としては,突然家族を奪われた被害者の代理人として,徹底して加害者と争い,過失割合を法的に妥当な結論へと導き,賠償金を請求することに成功しました。
自転車事故の被害者は重症を負いやすく,老若男女が乗車できるもので,交通事故が重大化しやすいです。重大な事故へ発展してしまった場合には,まず弁護士に相談し,今後の流れや見通しについて話をすることによりポジティブな気持ちになれると思います。また,重大事故の場合,賠償以外の障害年金等のその後サポートも弁護士が協力してくれることも多いと思います。
したがって,早期の段階で弁護士へ相談をしてみてください。
- 加害者が任意保険未加入の死亡事故について、被害者加入の任意保険から裁判基準による支払いを受けた事案
- 裁判で2800万円の死亡慰謝料が認定された事案
- 被害者が施設で生活をしており,食事中に食べ物を喉に詰まらせ死亡した事例
- 裁判でアルバイトの休業損害が認められ和解となった事例
- 通院慰謝料の算定方法が争点となった事案
- 早期治療費打ち切り後,被害者請求で支払った治療費を回収した事例
- 男性の家事従事者としての休業損害を請求し,その後示談した事例
- 裁判で整骨院の施術費全額が損害として認定された事案
- 入院治療の必要性が争点となり,裁判で治療費全額が認定された事案
- 通院頻度が少なくても通院期間をベースに傷害(入通院)慰謝料の賠償を受けた事案